
ダイビングの命綱であるレギュレーター/オクトパス
ダイビングを経験したことがある人なら誰しも使用したことがある器材の一つにレギュレーターがあります。
フィン、マスク、スノーケルの軽器材を揃えた方は『そろそろ重器材も欲しいなぁ』と感じる人も多いのではないでしょうか?
前回の記事では重器材のうちBCDのご紹介をしましたが、今回はレギュレーター/オクトパスのご紹介をします。
レギュレーター/オクトパスはご存知の通り、ダイバーの命を支える空気を供給する、ダイビング器材の中でも間違いなく一番重要な器材です。
どの器材よりも堅牢、かつ精密に製造されているため値段も高価なものとなっております。
レギュレーター/オクトパスの選び方をご紹介する前に、ざっくりレギューレータの役割と種類をまとめてみましたのでご確認くださいねっ!
レギュレーター/オクトパスの仕組みと種類
こちらのスキューバproダイビングショップでわかりやすく記載されておりますので合わせてご確認してみてください(^-^)
レギュレーターの仕組み:
レギュレーターは、タンクに詰まった高圧空気を、人が吸える水深と同じ圧力にまで減圧・供給する装置です。
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構造的には、大まかに、タンクの圧力を下げるファーストステージと、吸ったときに周囲の圧力と同じ圧の空気を供給するセカンドステージという、2つの装置からできています。
ファーストステージの仕組み:
ファーストステージには、仕組みの違う数種類のものがありますが、下記3種類が主流です。
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1.バランスピストンタイプ
ファーストステージのピストンとスプリングによってタンクからの高圧エアを調節するタイプ。
深度や残圧に関係なくエアを安定供給する信頼の高さと、メンテナンスの簡単さが人気です。
2.バランスダイアフラムタイプ
高圧エアをダイアフラムとスプリングによって中圧調整するタイプ。
タンクの残圧変化による呼吸感への影響が少ないのが特徴です。
3.スタンダード(アンバランスド)ピストン
ピストンとバネによって中圧値が決まるのはバランスドピストンと同じだが、ピストン自体の構造が少し違うため、
タンク残圧が少なくなったり、深くなると吸いづらくなります。
価格が安く構造が簡単なためレンタル器材に多く使われています。
ファーストステージは、バランスピストンタイプとバランスダイアフラムタイプが吸いやすいため人気です。
バランスピストンタイプの代表的なメーカーはスキューバプロ、バランスダイアフラムタイプはマレス、アクアラング
が有名ですがどちらのメーカーも両方のタイプを販売しています。
セカンドステージの仕組み:
1.バランスタイプ
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中圧(約10気圧+周囲圧)をバランスチャンバーという小部屋に貯めて、弁が開くと中圧とバランスチャンバー内のエアーが周囲圧に合わせて
供給されるため、流量が多くなり吸いやすくなります。代表的なメーカーはスキューバプロ、アクアラングです。
2.ダウンストリームタイプ
一般的なセカンドステージです。弁が開くと中圧エアーが周囲圧に合わせて供給されます。
3.ダウンストリームタイプ+バイパスチューブ
弁が開くと中圧エアーとバイパスチューブからのエアーが周囲圧に合わせて供給されます。
流量が多くなり吸いやすくなります。代表的なメーカーは、マレスです。
ファーストステージは、バランスピストンタイプorバランスダイアフラムタイプ
セカンドステージは、バランスタイプorダウンストリームタイプ+バイパスチューブ
の組み合わせが呼吸しやすいレギュレーターとなります。
おすすめレギュレーターとオクトパスの選び方
レギュレーター/オクトパスの仕組みと種類がわかったところで、早速レギュレーター/オクトパスの購入を検討する上で重要なポイントを検討していきましょう。
事前知識が全くないままダイビングショップに行くとさも『これ以外種類はないよ!』『選択肢はないよ!』といったような形で迫られます・・・笑
ダイビングショップの収入元はほとんどが器材購入とライセンス実施料金だったりします。
もちろん良い器材=高価格であることは間違いなのですが、購入するとしても『しっかり理解した上で』購入しましょうね!
咥えやすさ
レギュレーター/オクトパスを選ぶ上で咥えやすさは重要です。口腔の形、歯の形、顎の形は人それぞれです。
だからこそ、器材購入の際にも意識してみてください。良心的なダイビングショップでは除菌シートを用意しており試着できるようになっていたりします。ぜひ試しましょう(^-^)
マウスピースだけの販売もしておりますので、検討してみるのも良いかもしれませんね!

流量調整機能の有無
最近のレギューレータに吸い心地を調整できる流量調整機能が装備されているものがあります。
これはセカンドステージの側面/下部に"つまみ"が装着しており、吸気した際の空気の供給量を調整することができるのです。
人によって肺活量も異なるため、吸いやすさも大きく異なります。そのため、流量調整機能を用いることで自分の体にあった吸い心地を実現することができるのです(^-^)
また、プロのレベルになると水深の浅い部分では流量を少なくし、水深が深い部分では流量を多くするといった対応をすることもします。

首振り機能
最新のレギュレータでは首振り機能を有している機種が多くあります。
通常のレギュレータであるとセカンドステージに直接ホースが繋がっているために、どうしても"引っ張られている"ような感覚がさけられません。
また、自分自身が左右に顔を向けたりするとセカンドステージに繋がっているホース一緒に動くためにかなり動きに制限がかかります。
そのようなストレスを解消するのがこの『首振り』機能を搭載したレギュレータです。
セカンドステージだけが独立して動くので、ホースによる"突っ張り感"が皆無です。
これ。まじで本当にオススメです。ダイビングの世界が変わります。
素材/耐久性/重さ
セカンド/ファーストステージは常に海水、外気にさらされており器材にとってかなり過酷な状況にさらされてしまいます。
基本的に金属部品で構成されているため、どんなに塩抜きをしていても避けられないのが『サビ・汚れ・海塩の凝固』等によるトラブルです。
とはいえ、命に関わる器材であるからこそトラブルは絶対に許されませんよね。
そこでキーになるのレギュレーターとオクトパスを構成する素材です。
最近では『真鍮 クロームメッキ』『アルミ合金』等のサビに強いものから、最上位グレードでは『カーボン』『チタン』構成のものもあります。
基本的に100,000円overの中位グレードのラインナップは高い耐性の素材を用いております(^-^)
一方で、上記高機能素材は通常金属素材&樹脂で構成されている器材よりもかなり重量は重くなりますのでデメリットとしては『重量』ですね。
パージボタンの押しやさ
パージボタンの感触も各メーカーによって様々です。
ex.固め、柔らかめ、押した時の反発力、etc..
せっかく高級な器材を購入するのなら、自分にとって妥協のない器材にしましょう(^-^)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レギュレーター/オクトパスはダイビング器材の中でも間違いなく一番高価な器材です。
一方で自分の命を預ける大変重要なギアであるからこそ、妥協のない選択をしましょうね(^-^)
みなさまの素敵なダイビングライフに貢献できれば幸いです!!!
では、またお会いしましょう!!