
機材購入 軽器材/3点セット編 第1回『フィン』
体験ダイビングやダイビングライセンスを取得した方は『そろそろ自分の機材が欲しいなぁ』と感じている方もいると思います。
一方で、『何から揃えたら迷うなぁ』と思う方はぜひ、ダイビング界隈で有名な以下『3点セット』を準備することから始めてみませんか?
- フィン
- マスク
- シュノーケル
3点セットはダイビングにおいて特に基本的かつ、『快適なダイビングライフ』を送る上で必要不可欠な機材となっております。
今回のシリーズである『ダイビング機材購入 3点セット編』の第1回目はフィンを取り上げます。
フィンはダイビングの最も重要な機材です。良いフィン、特に自分の身体、スキル、ダイビングの志向にあったものを購入することはとても重要です。
数あるブランドの中でも長所や短所が明確に分かれます。
こちらをしっかりと理解することで『ダイビングショップに言われるがままま』に購入して後悔することのないようにしましょう。
巷では初めから中上級向けのフィンの購入をショップに勧められて、結局自分に合わなかった...
なんてことを多々耳にします。
これをご覧の皆さまにはぜひ様々なフィンを知って頂き、ステキなダイビングライフを送って頂ければと思います。
フィンの種類を正しく理解しよう!
一概にフィンと言えども種類はいくつかあるのをご存知ですか。フィンの購入を検討する前にまずはその特徴を理解した上で選ぶことをオススメいたします。
自分のスキルやダイビング志向、価格帯、重量等の優先事項を考えてフィンを選ばないと後で大きく後悔することになります。
ではではご紹介していきましょう。
ラバーフィン
多くのダイバーが使用しているのがこちらのタイプです。合成ゴム、特殊ゴムを配合して製造されているのがラバーフィンと呼ばれるものです。
ゴムの弾性を活かした構造であるため、良く“しなり”ます。水を掴む感覚と推進力はプラスチックフィンよりも秀でています。
一方で、デメリットとしては『重い』という点が挙げられます。だいたい700~1500gもあるため持ち運びの点から気する方はいるかもしれません。
ラバーフィン・フルフットタイプ
ラバーフィンのフルフットタイプは足の一体感と操作感がダントツです。
ゴムのしなりと程よい重量感も相まって、足がそのまま伸びているような感覚にもなります。フィン先が水を掴み、押し出す感覚を味わうと戻れなくなりますね。
GULL MEW『ミュー』
初心者から上級者まで誰しもオススメできるラバーフィン・フルフットタイプの定番品です。
一番最初にフィンを購入するなら誰もが検討するロングセラー。
GULL SUPER MEW『スーパー ミュー』
『ミュー』よりも瞬発力や推進力をさらに追求したグレード。部位により異なる硬さの素材を用いることで様々な角度からでも水を捉えることができます。
ダイビングをしっかり続けたい方には最初からこちらの購入をオススメします。
GULL HARD MEW『ハード ミュー』
ミューの形状はそのまま硬さをより高めた中級者以上のモデル。流れの早いポイントに多く潜る方、脚力がある方にぜひオススメ。
特にブラックカラーは流通量が少なくかなり希少価値が高いです!値段も手頃なのでぜひこの機会をお見逃しなく。
GULL SUPER SOFT MEW 『スーパーソフトミュー』
ミューフィンをより柔らかくしたモデル。
脚力の弱い女性やスキンダイビングを始めたばかりのかたにもオススメ。
デザインも可愛いので写真写りもとてもおしゃれ。
GULL SAFE MEW 『セイフ ミュー』
白い十字が特徴の中級者向けのフィン。
ミューハードとミューの中間ぐらいの硬さのグレードで使いやすさ抜群。
GULL WARP FIN 『ワープフィン』
私自身が愛用しているのがこちらのワープフィン。黒・白・赤・黄の順に硬さが異なっております。
ワープフィンの白はプロダイバーや海外の激流ポイントでの利用者がかなり多くおります。これを持っていると『この方はそれなりに潜っているな』と思われたり・・・笑
とは言え、ロングフィンかつ硬いので初心者にはオススメできません。
GULL BARRACUDA 『バラクーダ』

ラバーフィンかつ、フルフットでは最強の推進力を誇る超ロングブレードフィン。
ネット販売がされていないほどメーカーでも生産量が少ない最上級者向けのフィン。
世界屈指の激流ポイントや玄人ダイバーが用いる正真正銘の名刀です。
ラバーフィン・ストラップタイプ
ラバーフィンのストラップタイプはゴムのしなりを活かしつつ、ストラップタイプの着脱のしやすさを付加した形状になります。
推進力、足の一体感はフルフットタイプには欠けますが取り扱いのしやすさはストラップタイプの良い点ですね。
GULL ミューサイファー
初めてフィンを買う方、かつストラップフィンを検討している方にオススメなのがこちら。
長年愛用されてきた『MEW』の機能をストラップタイプに落とし込んだ逸品です。
GULL SUPER MEW XX『スーパーミュー XX』

『スーパーミュー』の性能をそのままストラップフィンに落とし込んだ最新機。ブレードをあえて短くしたことで幅広いエリア・環境に適応することが可能になった。
GULL MANTIS『マンティス』
もっともベーシックなストラップフィン。
少し固めなので足首が弱い人にはオススメできません。
GULL COCO FIN 『ココフィン』
硬さや重さも程度であるため、女性や初心者にもオススメできるストラップフィン。
カラーラインナップもツートーンでお洒落に仕上がります。
Bism FF FREX
ストラップフィンにも関わらずフルフットフィンなみの推進力と取り回しを実現。
ストラップもかかとにフィットするように設計されております。
Apollo バイオフィン プロ SP
先割れフィンの代名詞的な存在。
その特異的なフォルムとは裏腹に小さなキックでも最大限に推進力を生む設計となっている。
細かい動きにも適応しているためカメラダイバーから絶大な指示を得ている。
SCUBA PRO JET FIN REVO
1965年に発売されて以降超ロングセラーな同商品。
耐久性と推進力はストラップフィンではダントツ。一方で重量もあるために中上級者のみのオススメです。
プラスチックフィン
海外のダイバーやリゾートダイバー、特に世界中の海を潜り渡っている人に使用されているのがこちらのタイプです。
飛行機移動や車の搬入を考えるとなるべく重量は抑えたいですよね?
だからこそオススメなのがこのプラスチックフィンです!!
何といってもメリットはその軽さです。ラバーフィンと違って500~800g程なので機材を持ち運ぶ機会が多い人にはおすすめです。
一方で、ラバーフィンのような“しなり” “推進力” “水との一体感”はあまり得られません。
プラスチックフィン・ストラップタイプ
全世界でラバーフィンと二極化しているのがこちらのタイプです。
特に海外にダイビングをしに行くとほとんどの方がこちらを利用している気がします。
やはりその軽さからくる持ち運びが便利な点が魅力ですね。
ストラップタイプなので着脱もしやすく、海外での慣れないボートダイビングでも扱いやすい点がgoodです!
Cressi-sub REACTION EBS
プラスチックフィンの代名詞であるCressiの定番グレード。
同社の特許である三つの素材で成形され、効率的なフィンワークを実現します。
TUSA Imprex Duo
TUSAの特許取得済の角度付きブレードデザインと多重複合フットポケットが特徴であるこのフィン。
推進力と操作性双方が損なわれないような設計がされているため、効率的かつスムーズなフィンワークを実現します。
mares AVANTI QUATTRO PLUS
マレスが誇る伝説のベストセラーの復刻版。
同じ力、同じキック回数でより長い距離を移動できるよう、推進効率にこだわって設計されています。
プラスチックフィン・フルフットタイプ
こちらはダイビングフィンというより、※1スキンダイビングやフリーダイビングに使用されることが多いかもしれません。※1 ダイビングタンクを用いず、息を止めた状態で楽しむダイビング
ロングブレードでフィンの長さがあることから直進方向の推進力はかなりのものです。
そのため、国内外の激流スポットや大物スポットで使用する方も多くいるようです。
Cressi GARA
ロングブレードを多くラインナップしているCressiが出しているガラシリーズ。
フィン部分は特殊樹脂で成形されているため、長いフィンにも関わらず軽量にしあがっております。
高推進力を求めているダイバーにオススメです。
SEAC MOTUS
イタリアのメーカー [SEAC] のロングブレードフィン。
欧米ではスピアフィッシングが盛んに行われているため、取り回しが楽かつ素潜りでも深く潜れるようなロングフィンが数多く流通しております。
Omer スティングレイ
スピアフィッシングやフリーダイビングのプロがこぞって使うのがこのロングフィン。
海外製であることもあってお値段ははりますが。
その推進力は桁違いです。本格派のダイバーの方でもたまに使用している方がおりますね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フィンとは言えかなり多くのブランドや種類が存在していたと思います。
ラバーフィン、プラスチックフィン、ショートフィン、ロングフィン..etc等、同じフィンでも特徴が様々なのです。
ぜひぜひ自分にあったフィンを揃えて頂ければなと思います。
スキルが高くなるにつれて上級のフィンが必ず必要となります。
フィンに限らず機材を揃えるのは楽しいですよ(^^)
ではまたお会いしましょう!!